レポート:  物流/ロジスティクスは、ITを駆使することで前進する

  こんな物流/ロジスティクス課題を抱えていたら... ご相談、お問合わせ下さい。

  ()KRS物流システム研究所

        ・近代的な物流センターをつくりたい         ・共同/共配/一括物流を検討したい

         ・物流系の情報システムを構築したい         ・物流をアウトソウシング(受託/委託)したい

      ・物流コストを削減したい                     ・在庫が多くて困っている

         ・倉庫スペースが手狭になっている             ・欠品、誤配、遅配をなくしたい

         ・輸送/配送の合理化を図りたい              ・物流/ロジスティクスよろず相談

 
 物流/ロジスティクスは、ITを駆使することで前進する
  1.私の実務、実践型コンサルティング概要論
  2.物流とはなんだろう
 

3.ロジスティクスとは・…  

 

最近何故物流が話題になっているのだろう  

  5.ロジスティクスは物流を小さくする  
  在庫は何が問題でどう管理すれば良いのか
  7.在庫の三悪は物流の効率を低下させる  
 

8.適正な在庫管理は(在庫管理の強化)

 

在庫管理の手法?  

  10.在庫を削減するABC分    析とアイテムカット  
  11.物流コストの概要 (考え方)  
  12.物流を合理化するクロス    ドッキングの概要  
 

13一括物流の概要

 

14.ロジスティクス・SCM  

  15.クイックレスポンスCR)の概要  
  16.納入業者による在庫管理   (VMI)の概要  
  17.インターネット物流の     概要  
 

18.物流のアウトソウシング    とコアコンピタンス戦略  

 

19サードパーティロジステ    ィクス(3PL)の概要  

   


 
1.私の実務、実践型のコンサルティング概論。

1) 物流コンサルティング概論。

@ 物流/物流系情報診断。
物流実態の現状把握(分析)を行い、課題や問題点を抽出して、物流センタ−の構築や物流の改善、改革につなげます。

A 基本構想の立案。
現状把握、現状分析をもとに、最適な物流構想を企画、立案致します。

B 収支策定。
現状の物流コストを把握し、収支を策定致します。
更に、基本構想をもとに設備投資、運営費を加味して物流費の収支を策定します。

C 開発支援。
基本構想を実現するための社外プロジェクトの要員として、物流に関わる開発業務の支援、最適な業者選択から開発に関する調整、進捗、完成までの支援をして参ります。

D 運営(操業)支援。
物流業務/物流情報系システムの運営を円滑、スピ−ディに実現するための支援を致します。


2)私の実務、実践型コンサルティング概要。

私の得意分野である物流(ロジスティクス)業務の物流情報システムを核にして、実務・実践型のコンサルタント概要を論じてみます。

@ 最初に、業務(物流)診断から入ります。 
業務の現状把握(分析)を行い、課題や問題点、取り扱い量(物量)を抽出し、業務(物流)、及び物流情報システムの概念を概略設計します。
その概念から業務(作業運用)と情報システムのイメージを作り上げていきます。
更に、作業時間と取り扱い量(データ量)から作業能力、設備能力、コンピュータ能力等を策定し、土地、建物、設備、コンピュータ(ハード、ソフト)、人員体制、輸送・配送システム、収支試算等を策定致します。

A デ−タ通信機能。
今回の課題である情報(物流)システム関連に絞って論じてみたいと思います。
まず、データ通信としてVAN(付加価値通信網)、LAN(構内ネットワーク)データインターフェイス機能(HOST系/物流コンピュータ系)等が必要になります。
例えば、オンラインにより、受発注データ、(EOS・・・電子発注データ)、入出荷実績データ(物流EDI・・・電子交換データ)等の授受が考えられます。
B 受注機能。
受注処理システムには、オーダーエントリー種類(定期、不定期、緊急、他)があります。
主な業務機能としては、受注登録(垂れ流し受注、垂れ流し引当(在庫リザーブ)バッチ引当)、受注照会、受注メンテナンス機能が考えられます。

C 発注機能。
発注処理システムとして、発注の種類(定期、不定期、緊急、他)や業務(庫内物流)、メーカーの諸条件を加味したオンライン、FAXによる一斉送信等の自動発注(発注量自動計算、特売予約発注、受注即ヒモ付発注、マニアル発注、 他)システムや顧客サービス・顧客管理システム、等も物流情報システムで考え なければならない分野だと思います。 

D 仕入支払管理機能。
更に、どの様なスタイルでも、受発注システムを機能させると仕入・支払・納品・売上・請求システム、売上高日別管理、仕入実績と請求書照合、メンテナンス(価格、 数量、他)、他のシステムが必要になってくると思います。

E 入荷機能。
近代的な物流センターを想定して考えてみますと入荷予定管理、入荷受付管理、入荷商品の棚入(ロケーション管理、在庫繰入・在庫リザーブ管理)、入荷、未入荷の実績による未納管理(検収管理)等々が必要になります。
これは、入荷スケジュールをもとにIE(現場作業管理)手法による入荷、検品、棚入等の物量、工数、人員等の算出により、効果的な作業結果を得るためのシステム作りが必要になると思います。

F 在庫管理機能。
在庫管理システムは、ロケーション管理の採用、リアルタイムによる在庫問い合わせ(INQ)、ロケーション別在庫管理(最大在庫/最小在庫)、在庫回転率管理(在庫維持日数)、在庫メンテナンス管理等々が有ります。 中堅・中小企業の中で、在庫管理を実施している企業は、多くなってきていま すが、ロケーション管理すら、未実施の企業が多く(60〜70%)、更に情報システム的には実施しているが運用的に利用できていない企業が沢山見受けられます。
今後、普及させたい物流情報システムの一つと考えています。

G 出荷機能。
次に、出荷システムを考えてみますとピッキング順別ピッキングリスト、欠品情報(在庫引当時、ピッキング時)の納品伝票への反映、IE手法による物量、作業工数、人員の算出、出荷頻度別商品管理、得意先別取引先別出荷実績、作業 進捗管理、更に、作業料率の管理として、作業別物流コストの把握、得意先別物 流コストの把握、等々が考えられます。

H 棚卸機能。
棚卸システムは、現品数の確認と在庫精度の確認が重要となってきますので、実地棚卸の合理化のため、ロータリーインベントリー(循環棚卸)兼期末棚卸管理システムや棚卸計算書作成処理兼棚卸再処理管理、他が必要になります。

I 流通加工機能。
流通加工作業システムは、梱包作業/情報管理、値付作業/情報管理、梱包/値付実績管理、他が必要になってきます。

J 出荷検品機能
検品管理システムも必要になります。 
得意先別、カテゴリー(製品/商品単位)別検品やアイテム毎のケース、ピース/ボール分別総量検品システム等があります。 
検品機能として、入荷検品と出荷検品が考えられますが、最近はバーコード(JANコード/ITFコード、他)を利用したコンピュータによるスキャン検品システム、ケース(個口)に於いてはITF/バーコードラベルを媒体にした自動
検品システム等があります。検品実績管理等も必要でしょう。

K 配置換機能。
更に、製品や商品の適正な保管場所(他倉庫や倉庫内の指定されたエリア)をセンター(倉庫)の保管基準(流速別、形状別、カテゴリー別、他)に合わせて作業効率をUPさせるためにエリア外・エリア内配置換えシステム等も考慮する必要が強くなってきています。

L 返品機能。
本来は、不必要としたい返品管理システムですが日本の取引慣行、商慣習上、忘れてはならないシステムです。

M 輸送/配送機能。
配送管理としては、積載量計算、自動配車管理(配車シミュレーション機能)、配送日報管理、配送実績管理、メンテナンス等々が挙げられます。
前述のごとく、必要な物流機能を十分満足させるために、物流情報システムの現場(実務部署)密着型の設計、開発が必要になってきています。

N 情報システム管理機能。
まず、コンピュータのハード構成は、もちろん物流管理アプリケーション、物流データベース、在庫管理、倉庫管理、輸配送管理、物流コスト管理、等々の情報管理システムや物流モデルシミュレーション、ディスプレイ端末の入力の種類 の画面設計が有ります。

O 物流設備の近代化。
更に、物流機能の省力化、効率化を目指した自動倉庫システム、自動認識技術システム(OMR、OCR、磁器カード、音声入出力装置、バーコード/一次元、二次元、他)、無線技術応用システム(構内無線、移動体通信、衛生通信、他) 等々のハイテク化技術の経験を有効活用して、中堅・中小企業の(物流)情報シ ステムの普及、発展に寄与していく所存でおります。

P 専門分野に特化したコンサルを・・・・。
長い間、自動車業界、流通業界、運輸業界で培った現場(実務)密着型のコンサルタント能力を駆使して、直接的な経営改善のコンサルタント業務を目指すと共に、物流戦略情報システムとして、生販物流統合、製配販同盟(連携事業)等 の情報システム、及び物流システムの連動化を目指した専門分野に特化したコン サルタントを目指しております。

Q 社会の変化に合わせたコンサルを・・・・。
これからの情報システムのコンサルタントは、コンピュータと通信が融合した情報技術(IT)が花形になることでしょう。
数年のうちにブロードバンドと呼ばれる通信インフラの大変革時代が訪れ、インターネット以前に存在していた情報システムだけでなく、社会のインフラもことごとく変化していくと言われています。

R ITを駆使したコンサルを・・・・。
情報化に遅れている日本の大手企業、及び中堅企業は、手をこまねいているわけにはいかない、これからは、情報関連だけでなく、金融業、製造業、サービス業、他も、グローバル市場をにらんだ経営に情報技術(IT)を駆使しなければ、 外国資本(特にアメリカ・・・)の餌食(アメリカ企業は、今や生産計画から出 荷、在庫調整までもネットで行うことが普通になっている。)になることを予測? しているからだと思います。

S 物流機能は不滅です。
通信インフラ、社会インフラなどにより、情報(コンピュータ)システムの環境がどのように変わろうとも、物づくりを行った場所で消費しない限り、ネット上で商売をするサイバー企業がドンドン現れても、従来の物づくりの工程や手順 が大きく変わっても生産地から消費地に完成品、準完成品(ユニット)、そして、 部品、原材料という物を運ぶという機能はなくならない筈だと考えます。

コンサルの活躍の場を・・・・。
更に、製品や商品の供給能力と消費能力の必要タイミングが合致しない限り、ロジスティクス(物流)と物流情報システムは、産業の血液の両輪として求め続けられるものと確信しております。
厳しい環境下ですが、更なるコンサルタントの活躍の場を求めて、多方面にウィング(翼)を広げていく所存でおります。



2.物流とはなんだろう。
企業活動は生産した製品や仕入れた商品を販売し、間違いなく顧客に届けて、決められた時期に代金の回収を行って完了とします。
この間違いなく製品や商品を届ける活動が物流です。

物流は、企業活動における締めの活動となり、生産、仕入、販売等と並ぶ重要な役割を担っています。



3.ロジスティクスとは・…。
いくつかの定義がありますが日本の実務の世界で取り組まれているロジスティクスは、市場と生産、仕入の同期化を図るためのマネジメント、即ち、欠品や不良在庫という大きな無駄を省くため市場の売れ方に合わせて市場の販売動向を起点にして原材 料、部品等の調達から顧客納品までの一貫システムと理解するのが妥当と考えます。

4.最近、何故物流が話題になっているのだろう。
物流サービスを前提にした事業の再構築が検討され、物流が企業間競争力を物流費の低減が収益力を左右するまでになっている。

バブル経済崩壊後の景気低迷、価格破壊の浸透などにより、利益を生み出すことがきわめて難しい時代になっています。

特に物流サービスの上昇が物流コストの高騰をもたらし、利益を圧迫する構造が出来あがってきています。

このような状況の中で、いま改めて物流サービスの高度化と物流コストの削減に関心が集まっています。



5.ロジスティクスは物流を小さくする。
従来は、売れるかどうか分からないものを、売れるだろうという事前の見込みにもとずいて生産を優先してきました。

その結果、不動、不良在庫や欠品を発生させていたのです。
売れもしない不動、不良在庫が物流センターで発生していることは、その在庫を生産拠点から物流センターに送った運賃が全て無駄になり、物流センターで保管したり管理したりするコストや処分のために移動したりする無駄の積み重ねが物流コストを 膨らませていたのです。

ロジスティクスは、市場が必要とするものを作り、必要最小限の物流で供給するのですから前述の無駄が省力化されます。

その結果、生産コストも物流コストも小さくなり、物流という世界でロジスティクスが大きな関心をよぶのは、それが徹底したローコスト物流を実現することになるからです。(SCM参照)



6.在庫は何が問題でどう管理すれば良いのか?
ほとんどの企業は、流動資産として在庫を保有しています。
在庫を抱え込むことで資金が固定化し、その資金が動いていたら得られていたであろう利益を逃しているのです。

多品種化、販売チャンネルの多様化が進み、市場が見えにくくなって、在庫問題は別の観点から注目されています。

それは、工場のラインから顧客に納品されるまでのすべての在庫、つまり「流通在庫」です。大量の流通在庫は市場の動きを見えにくくし、売れ行きが急速に落ちた時には、流通在庫は処分対象になります。

このような無駄をなくすために一企業レベルの在庫管理ではなく、環境問題も含めて業界全体の取り組むべき課題としてクローズアップされてきています。
7.在庫の三悪は物流効率を低下させる。
過剰在庫、不動在庫、欠品を「在庫の三悪」と言われています。
これが物流作業の効率を低下させています。

過剰在庫、不動在庫が倉庫に多くあると
1)広い保管スペースが必要になる。
2)出荷する商品を探すのに歩き回らなければならない。
4)商品を出すのに他の在庫を移動しなければならない。
5)通路がきちんと確保できなくなり、動線が長くなる。
6)重い商品を手で持って運ばなければならない。

欠品が多く発生すると
1)商品があるかどうか探し回らなければならない。
2)欠品処理(伝票訂正、在庫訂正、他)をしなければならない。
3)欠品の旨の連絡をしなければならない。

という問題が生じるため、作業量が増えて物流効率を低下させます。



8.適正な在庫管理(在庫管理の強化)
「在庫管理」とは、在庫を適正水準に維持することである。
アイテム毎に必要(売れ行き等)に応じた在庫量を設定し、在庫が少なくなった適
正な在庫補充量(発注量)を決めます。

在庫補充(発注)には、納品(入荷)リードタイム、発注曜日、発注ロット、等々の各種の制約があります。

条件に合わせて適切な在庫管理手法(定期定量発注方式、定期不定量発注方式、不定期定量発注方式,不定期不定量発注方式)を選定すれば在庫の三悪を退治しやすくなります。更に、在庫管理の精度が高くなれば在庫補充業務をコンピュータで自動 的に行うことも可能になっていきます。

在庫発注量=平均出荷量/日(売れ行き)×在庫維持日数
(一日当りの平均出荷量をこまめに見直す事がポイント)



9.在庫管理の手法は?
在庫管理の難しさには、いくつかの基本的な要素があり、倉庫に保管する在庫量のコントロールと在庫補充(発注)のタイミングのルール化が在庫管理手法と考えます。
1)管理総アイテム数の大小。 
2)適正な一日当りの出荷量の把握。
3)出荷量のバラツキ(波動の多い日、少ない日)要因の把握。
4)発注量(発注ロット数)の制約(1回当りの発注ケース数、発注金額、等)
5)補充リードタイム(発注してから入荷するまでの日数)
6)補充タイミング(回数、曜日、時間、他)
7)欠品の許容範囲。
代表的な出荷管理の手法・…需要の特性で管理を分ける。
1)需要が安定している商品・・・・システムで在庫管理が可能。
@定期定量在庫補充方式。
・一定の発注間隔で、その都度一定量を発注する。
・納期が安定していて、出荷量に大きな変動がない商品に向いている。
A定期不定量在庫補充方式。
・一定の発注間隔で、その都度発注量を計算して発注する。
・売れ行きの良い商品に向いている。
B不定規定量在庫補充方式。
・発注点(一定水準)を設定し、割ったら一定量を発注する。
・出荷変動の少ない商品に向いている。
C不定規不定量在庫補充方式。
・発注点を割ったら、その都度発注量を計算して発注する。
・ある程度の変動が見込まれる商品に向いている。
2)新商品、季節商品、特売商品、大量購入品・・・・システムでの在庫管理が 不可能(営業の責任に帰する在庫)な在庫。
@これらの需要が読めない商品は、在庫管理に向かない。
A在庫を上手に管理するには、営業のいくつ売れる、いくつ売るぞという読みと売りきるための行動力が重要。
3)同一のアイテムの商品を1)と2)調達、在庫管理する場合は、在庫量を実需用と特売用に分けて、管理することが肝要。



10.在庫を削減するABC分析とアイテムカット。
売れているアイテムから全く売れていないアイテムまでを見極めて,採算を考えたバランスにすると在庫削減ができるようになります。

ABC分析は、在庫量の持ち方のアンバランスを示してくれます。
アイテム毎に月間の出荷量在庫量を把握し、出荷量の多い順に並び替えます。

全体の占める個々のアイテムの出荷量と在庫量を累計し、その累計欄を見れば上位出荷量の何アイテム数で総出荷量と総在庫量の何%を占めているかが分かります。

この出荷量と在庫量のバランスを見て、何%までのAアイテム数をA管理品、次の何%までをB管理品というようにアイテムを層別管理をすると在庫量に比較して出荷量に寄与している度合いのアイテムが明確になります。 

寄与の少ないアイテムをカット対象にします。
寄与の少ないアイテムをカットすることにより、倉庫間口(スペース)、経費削減、寄与しているアイテムをよりきめこまかく管理できるようになります。

多くの企業では、在庫を減らすための簡単な方法として、出荷量の多いアイテムから在庫量を絞るというやり方をしています。その結果、出荷量の多い商品ほど欠品が発生しやすくなっています。



11.物流コスト(作業料率)の概要(考え方)

1)倉庫費(保管料)の使用構成比(スペース、人員、物量、他)月額単価の設定。
@土地
A倉庫スペース
B入出荷ヤード
C車繰り場
D入出荷、荷捌き場
E事務所、
F建物共用スペース(業務通路、消防用通路、仮置場、他)
Gその他

2)建物付帯設備費の使用構成比(スペース、人員、物量、他)月額単価の設定。
@E/V
A共用スペース(構内道路、階段、トイレ、更衣室、現場詰め所、会議室、他)
B駐車場(お客様用、通勤車両用、配送車両用、他)
C消火器、火災(煙)感知機、他
D空調設備、他
E電気、水道、光熱費、他
F警備保障
Gその他

3)物流設備費の使用料率、月額費用の設定。
@ハードウェアー費用
Aソフトウェアー費用
B据付配線調整工事費
C物流設備維持管理費

4)物流設備機器費の使用料率、月額費用の設定。

5)コンピュータ費の使用料率、月額費用の設定。
@ハードウェアー費用
Aソフトウェアー費用
B据付配線(ネットワーク含む)調整工事費
Cコンピュータ(ハードウェアー/ソフトウェアー/他)維持管理費
システム運用費、開発費(内製/外製)、通信費、消耗品費、他

6)人件費
@社員の作業費(給料、賞与、退職金、福利厚生費、交通費、他)
Aパートの作業費(時給、交通費、月間稼動時間数、一部社会保険、他 

7)配送作業費
@ドライバー人件費、車輌取得費(償却費),自動車所税、自動車所保険、車検費、定期点検費、燃料費、消耗品費、修繕費、他

8)事務管理費
@消耗品、通品費(電話,Fax)印刷費、水道光熱費,利益(受託業務の場合)、 他
12.物流を合理化するクロスドッキングの概要。
入庫前に出荷情報が届き、商品が確実に納品されれば、格納、保管をすることなく、直接仕分け作業にまわし、出荷する仕組みです。(ECR、一括物流)

このクロスドッキングを実現するには、入出荷情報を事前に入手する必要があります。

商品が物流センターに到着(入荷)した所で受付、入荷処理時に商品の在庫引当を完了させてしまいます。

入庫と同時に納品先毎に入出荷検品兼仕分け作業を実施して、格納、保管の機能を必要とせず、運営することが出来ます。

これは、アメリカで提唱されたECRの中でも取り上げられており,物流合理化の決め手と言われているシステムの一つです。

このクロスドッキングは、大規模な物流設備を必要としないメリットがあります。



13.一括物流の概要。

商品と情報を一元管理することで、実現しえるロジスティクス、庫内物流、共配、情報システムの関わり合いが求められる高品位の物流業務である。
この一括物流は、事前入出荷情報(ASN)、SCMラベル、物流EDIなどの情報技術(IT)を取り込む必要があります。

この一括物流は、大手小売業者の要請が強く影響していますが、卸業者の最重要機能として位置付けている企業も多く、卸業が小売業を取りこんだり、物流業務の受託(アウトソウシング)、企業基盤の強化のためのキーワードにもなりつつあります。
最近は、業種を越えて一括物流に積極的に取り組んでいる企業が多く見うけられるようになっています。

一括物流の機能は、DC機能(保管型)とTC機能(通過型)、及び両機能を持ち合わせた併用機能(DC型+TC型)も多く見うけられるようになってきました。

納品体制にしてもノー検品(スキャン検品)、カテゴリー納品(摘み取り、又は種蒔き方式)、定時定配、納品精度の確実性、作業の省力化(販売管理のローコスト化)が最大限に出きる物流機能だと考えます。

主な機能として下記のものが盛りこまれている。
1)物流(納品)センター(DC/TC)機能
2)一括納品 : 定時定配納品、共同配送
3)発注代行 : 総量、シングル発注(EDI、EOS)
4)ピッキング,仕分け作業 :摘み取り、種蒔き、カテゴリー、通路別、他
5)検品代行 : 誤納の撲滅、納品率の向上、納品品質の確保
6) 店頭ノー検品
7) その他
14.ロジスティクス・サプライチェーンマネジメント(SCM)
限界に近づいた自社内のコストダウンを更に、引き下げる余地を取引企業間に求め企業間のパートナーシップを確立して、関係企業間の「全体最適」を目指す手法です。

実際、企業間には多くの無駄があります。注文内容を発注側、受注側双方でコンピュータに手で入力したり、注文内容を相手会社の商品コードに変換したり、物量の少ない商品を時間指定納品のために低い積載率でトラックを走らせたりしています。

このようなコストは、取引企業間で協力し合えば、削減可能なはずです。
(企業内にも同じようなことが言えます。工場部門と営業部門との関係からも想定できます。
   工場は営業からの需要予測を信頼できず、営業は工場からの納期遅れを心配して、お互いにサバを読んだ数値が余剰から過剰を生み出しています。)

取引企業間で協力し合うことにより、物流力と情報力を駆使して、より安く、必要な時に必要なものを関係企業に提供することが出来ます。
現在、情報通信技術を利用して多くの業界にこの動きが広がっています。



15.クイックレスポンス(CR)の概要。
市場情報をリアルタイム(POS情報の分析データ)に取りこみ、具体的にどの商品がどれくらい売れているという情報をメーカーから小売業までが共有し、売れ筋だけをすぐに作って、納品することにより、売れない在庫を抱えることも、売れ損じも 防げます。

更に、どの注文の製品が現在どこまで処理されているかという、生産、流通加工等の工程情報を関係企業で交換し合い、これにより機会損失と不動在庫の問題を同時に解決することが出来ます。 (改善効果の高い代表的な事例としてアパレル産業の物流改善があります。)
現在、情報通信技術を利用して多くの業界にこの動きが広がっています。



16.納入業者による在庫管理(VMI)の概要。
メーカーから小売店頭までのものの流れを通してみると、各工程での無駄な動きが見えてきます。

小売店は、POSデータを見ながら棚(在庫)を確認して発注量を決めます。
これを受けた卸業は、自社の在庫量をみながらメーカーへの発注量を決めます。
メーカーは自社在庫と各卸業からの受注量をベースに原材料の手配と生産量を決めます。

この受注量ベースでの在庫管理は、小売、卸、 メーカーがそれぞれに管理しているため流通在庫が膨らんでしまいます。
そこで、小売業、卸業、メーカーが同じPOSデータを見ながら市場の動向を把握するという試みが始まっています。
小売店頭の物の動きを見ながら生産、物流、輸送を行えば、売れないものを保管したり、運んだりする無駄を省くことが可能になります。
更に、同じPOSデータをみながら川下に送り込む量を予測するくらいなら、メーカー、卸業、小売業間の機能再編として発注業務をなくしてしまおうという試みも始まっています。



17.インターネット物流の活用。

不特定多数の企業とインターネットでの情報交換が容易になり、物流、輸送に関する付加価値が各段に高められます。

更に、遠距離ほど、通信コストが低減できるという特徴は、インターネットの物流への活用が拡大しつつあります。


活用事例(例えば・…。)
1)求車、求貨、求庫システム。
トラック業者は、効率化のために帰りも荷物を積んでくることが要求されています。
そのためには、どこ方面行きの車(荷物がありませんか)がある、どこ方面行きの荷物(車がありませんか)があると言う情報が不可欠です。
その情報は不特定多数が持っているものなので、それを交換する手段としてインターネットの利用が始まっています。
最近は倉庫の開き情報、3PL(物流業務の委託/受託)のコンペ参加者募集情報等、新しい動きが出てきています。

2)貨物追跡情報システム。
物流業者の活用事例として最も一般的なものとしては、路線便や宅配便の貨物追跡システムがあります。
頼んだ貨物が現在どこにあるのか、どのような処理の最中なのかを紹介するものです。

3)通信販売における活用。
インターネットにおける通信販売にも物流業者が参加しています。
       通販業者は商品を物流業者に物流業務のアウトソウシングを行い、注文があったものを物流センターから出庫し、配送してもらうのです。
発注した際に貨物(納品)伝票番号の授受を通販業者、物流業者間でやり取りしておけば、貨物追跡で注文内容の処理状況が把握できます。



4)企業間におけるデータインターフェイスの活用。
受発注、入荷実績、在庫情報、出荷兼配送実績等で、企業間の物流情報交換をインターネットでのやりとりが増えてきました。
取引量が少ない場合でもインターネット上での物流情報交換の対象が急速に拡大しつつあります。



18.進む物流のアウトソウシングとコアコンピタンス戦略。

輸送、保管、作業など単純なものだけでなく、企画、管理、改善を含めたアウトソウシングをする時代になってきています。

企業経営は、大規模な見なおしの時期に着ています。
人、物、金、情報という資源を自社の得意分野に集中投資して、高利益を追求することです。これがコアコンピタンス戦略です。

多くの企業にとって、物流は得意な分野では有りません。一つの企業だけでは扱う物量も限られており、効率化に限界があります。

高度な管理を行うのは、ノウハウや経験が少く、勤務形態(物量の波動値の克服)人材育成等のキャリアパスが他の業務と異なるため自社で物流業務を行うことは、高コストになりやすいという問題を抱えています。

ここで注目されているのが物流業務のアウトソウシングです。
物流の管理、運営について、それを得意とする企業に全て任せてしまう企業が増えてきています。

管理毎、任せるには、物流業者側の情報力が必要になります。
物流業務の進捗状況、作業システムなどの実態がコンピュータで把握され、コンピュータのデータをもとに様々な角度から分析が行われていなければ正しく管理しているとは言えません。

物流を委託する企業は、物流業者とオンラインで結び、委託業務の実態を把握できるようにします。
これにより、安心して外部企業に業務を任せられるのです。



19.サードパーティロジスティクス(3PL)の概要。

今、企業の物流部門の業務をトラックや倉庫という物流の手段を売り物にしてきた物流業者とは異なり、トラックや倉庫を持たない第三番目の業者として、商社や情報企業等が物流システムを商品として扱い、物流システムの構築、運営、管理を代行す ることによって、収入を得る業者が出現してきています。

サードパーティロジスティクス(3PL)業者に必要な能力は、物流システム設計能力が不可欠の要素とされています。

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