ホームヘルパーの皆様や福祉に携わる皆様、介護される利用者の方や御家族の方々と楽しくお話ができ、悩みや相談、情報交換もできたらいいなと思います。ご意見ご感想、どんどんお寄せ下さい。
 

     

 

                          

 

 介護の仕事は人に接して心を寄り添うことができる素晴らしい仕事。
 人と人との係わり合いによって、自分も成長していける 。
 少し手を貸すことによって、自立した生活が可能になる方や、また介護に疲れているご家族の方々に、ほんの少しでもお手伝い したい 、etc。

         

  私達はあくまでもヘルパー、家族でもないし、お手伝いさんでもない。
  介護保険のルールに従って、介護の仕事をするヘルパー。
  利用者さんのニーズにどのくらい応えることができるか、また利用者さんの残存能力を生かした介護がどのくらいできるか、この仕事の重要な課題。

 

   ご主人を亡くされてから一人暮らしのSさん宅に訪問すると、庭の草が気になってしようがないと、足が悪いのに草むしりをしている。掃除はいいから少し手伝ってよと言われたが、ヘルパーとしてはできない仕事であることを説明する 。でも、やっぱり手を貸せない事に胸が痛む。

  独居で訪問看護(入浴)も入っているHさんのお宅に訪問。今日は看護婦さんが目薬さすの忘れていったから、やってくれと言われる。ヘルパーは目薬さしてはいけないことになっているんですよと説明するが、耳も遠くなかなかわかってもらえない。結局、本人にやってもらうが、手を添えてサポートする。

  退院後、歩行が少し困難になったYさん。ケアが終わり帰ろうとすると、近くの畑へ一緒に行きたいと、シルバーカーを押しながら一緒に畑へ行く。白菜を採っているので、大丈夫かな?と見守っていると、その白菜を持っていけと言われる。頂いてはいけないことになっているのでと辞退するが、 「買ったものじゃないと食べないの?、きたなくないよ」と顔を曇らせる。「じゃ、頂いていきます、ありがとうございます」と、なってしまう。


  Aさんのお宅に家事援助で訪問すると、今日は買い物してもらいたいとのこと、。見て買いたいから一緒に乗せて行ってほしいと言われる。代行で買って来ることはできるけど、車に乗せて行くことはできないことを、その都度お話し、日を変え何度説明しても、なかなかわかってもらえな い。「私達困っているからヘルパーさんにきてもらっているのに、何でだめなの?」と、あくまでも納得いかない様子。

  Tさんはご主人を亡くされて、広い家に一人で住んでいる。部屋が5つ、トイレが2つ、廊下がグルッと長く、玄関も広くて3時間びっしり掃除に費やされる。疲れ てクタクタ、これって介護?

  Kさんのお宅に訪問すると、台所が山のよう、片付けから始めるとカレーを作ってほしいと言われ調理しながら食器洗い。そして煮物をしながら掃除機掛け、洗濯物を干すなどギリギリめいっぱい働き、 話し相手もしてと・・1時間でそんなにできないようー

          

 

  一軒のお宅に数人で入る場合、大切なのはヘルパー同士の連携。

  みんなが気持ちをそろえて仕事をしなくては、良いサービスなど出来ない。

  Dさんは一人暮らしの方で、午前から午後にかけて3時間のケアが入っている。先輩ヘルパーと同行で入った時、先ずはポータブルトイレの掃除からするようにと指示された。
 ある日1時間半のケアの後、先輩ヘルパーSさんと交代だった。引継ぎの時のこと、「あんたね、ポータブルトイレの掃除は最後にやらないと、また汚れるんだから意味ないじゃない」ときつい一言。「 先輩ヘルパーAさんに、最初にやるように指導されて、そのようにやってきたんですけど・・・入った時に汚れていることが多し、最後もちゃんときれいにして帰っていますから」と反論。次回の引継ぎの時、何を言ってもそっけない態度で、明らかに避けている様子。

  ヘルパー同士すれ違いが多いし、なかなか意思の疎通がままならない。
  やること、やらないことをちゃんと統一してほしい。
 

  この仕事をしていて、一番つらいのが「死」によるお別れ。

  ヘルパーになって初めて受け持たせもらったKさん。とてもむずかしい方だから、そこで頑張れたら何処へ行っても大丈夫だからと励まされ?不安いっぱいで入る。
  掃除の仕方、洗濯の仕方、清拭時のお湯の温度など細かく指示され、訪問するたびに質問方式でやり方を試され、やっていけるだろうか?と悩む日々。
  ある日、訪問すると朝食中で「〇〇さん一緒にお茶飲んでよ。お茶飲んで話をするのも介護でしょう」と。その日を境に、Kさんが歩んできた人生経験を話してくれるようになり、いつも何か学ばせてもらい ました。一番心に残っているのが「〇〇さん、自分が望んでいて出来ないことなどないんだよ。出来ないとしたら、心から本当に望んでいないからだよ」という言葉。
  三ヶ月足らずのケアで急に逝かれてしまいました。
  信じられなくて、悲しくて、思い出すたび涙が止まらずつらかった。でもKさんの「頑張りなさい」と言う声が聞こえてくるようで、やめずに頑張れている。「ありがとう」と心から感謝するとともに、ご冥福をお祈り致します。

  

         

  利用者さんとの信頼関係を築くことが介護の第一歩

  ヘルパーとして訪問する方も、される方も、初対面で気心もわからず、信頼関係を築くまである程度の時間が必要。
  利用者さんの気持ちに添うように心がけることで、少しずつ心を開いてくれて信頼が生まれる。
  また、声の調子や話し方一つで利用者さんの心に響くことが違ってくる。

  ベットでの生活を余儀なくされているTさん。何をするのもベットの上なので、布団にこぼれてしまったりすることもある。身体介護で入っているので掃除はケア外のこと。でも、訪問するたびに、どうもベットの中が気になる様子。「なんでこうザラザラするんかなー」と独り言。それで、「窓の外でパッパッと布団払ってみましょうか?」と言うと「悪いなあー」とにっこり笑顔。帰り際、「ありがとう」と手を合わせてくれた。こんなことぐらいで・・・とてもうれしかった。  

  Bさん宅には、新米ヘルパーとして入り、ご夫婦共に初めてヘルパーを入れることへの不安があった様子。お掃除が主な仕事で、その家のやり方で気持に添うよう心がけ1年が過ぎた頃、シフトが変わり1ヶ月ほど伺うことができ なかった。再度訪問したときに「また〇曜日来させてもらいます」と言うと、「貴女に会えなくて、何度もお願いしたのよ。少しの時間でもお話できるのを毎週楽しみにしていたから 、会えないのがさびしかったのよ」と言ってくれて、本当にうれしかった。ああ、この仕事をやっててよかった!

  ヘルパーは健康が命。健康管理をきちんとすることが最優先。

  といっても仕事上、いろいろ故障が起きることが多いのが現実。

  Aさんのトイレ介助をしていた時の出来事。いきなりふらっと倒れこんできたので、危ないと思いとっさにしっかり受け止めると、ブスッとにぶい音がして痛みが走った。ぎっくり腰かなと思い針治療に通うがいっこうによくならない。ヘルパーの人数が不足していて、皆いっぱいいっぱいだから、休みたくても休めない。腰をかばいつつ、痛みをこらえて仕事をするが、どうもつらい。一ヶ月が過ぎた頃、思い切って大きな病院で検査すると、なんと肋骨が折れていた。 これも自己管理が悪いのかな?